chuukyuu 8,9

Màu nền
Font chữ
Font size
Chiều cao dòng

8 - 心を伝えるあいさつ

以前 、ヨーロッパ を旅行したとき、こんな経験をした。 観光 バスに乗ってあちらこちら 見て回った 時のことである 。 私は三歳の孫 を抱いていた 。 バスに乗り合わせた 四十人ばかり の乗客 はみな外国人だった。 子供をかわいがる 人たちだとみえて 、私のそばを通る時に、孫 の顔を見てにっこり 笑ったり、手を振ったり 、孫 の手を握ったり 、あるいは 自国 の言葉で声をかけたり してくれる。

 そのうちに 、一人の中年 の婦人 が突然 孫 の方に顔を寄せて 、日本語で「今日は」と言った。 意外な ことに私はびっくりして しまった。 いかにも 人の良さそうな 笑顔 だった。 おそらく その人は日本に来たことがあるのだろう。 日本語を覚えていて、しかも 、私たちが日本人であることを知って、わざわざ 日本語であいさつをしてくれたのだろう。 私はこういう人たちに大変親しみ を感じた。

 こんな時、日本人だったらどうだろうか。 知らない人同士 がバスに乗り合わせた ら、互いに あいさつをするだろうか。 どちらかと言うと 、あまり話をしないのではないか と思われる 。 殊に 私たちみたいな 子供連れの 外国人がいたら、その人たちに対して どんな態度 をとる だろうか。 おそらく 積極的に 声をかける人は少ないだろう。 知らない人と話すのは恥ずかしい、めんどうだ などと大部分 の人が思ってしまうのではないか 。

例えば、こんなこともあった。 ある日 の朝、ホテルの中庭 を散歩していたら 、年配の 夫婦 に会った。 すれちがう 時に、「グッドモーニング」と声をかけられた。 私は実は 、黙って 通り過ぎよう と思っていたから、向こう からあいさつをされて、どぎまぎして しまった。

 むろん 何でも外国人のまねをした方がいいと考えているわけではない が、出会った 時に、声をかけるのは大事なことだと思われる 。 黙って 頭を下げても 、目礼 をしても、相手 にはこちらの気持ちが 伝わる だろう。 しかし、言葉を 添えた 方がいっそう 気持ちが 通じる のではないだろうか 。 朝、出会った 時、元気な声で「おはようございます」と言えば、相手 も気分 がいいだろう。 感謝 をする時に、心を こめて 「ありがとうございます」と言えば、相手 も喜ぶだろう。 言葉は、自分の心を 相手 に伝える ものである。 できるだけはっきりと 言葉に出して 互いに 心を 伝え合い たいものである 。

9. 住まいの工夫

住まい すまい 住むところ;家 北極 ほっきょく the North Pole北極圏 ほっきょくけん 北緯66度半より北の地方 the Arctic Circle人間 にんげん (一人ではなくて、全体としての)人 mankind戦い たたかい a battle 戦う人間の生活は、自然との戦いから始まった にんげんのせいかつは、しぜんとのたたかいからはじまった 人間の生活は、一番はじめ自然と戦うことだった。   (戦い)といっても (たたかい)といっても (戦い)という言葉を使っているが、本当の(戦い)とは違って   身 み からだ one's bodyそのために そのために その目的で for that reason住まい すまい 住むところ;家 living place; a dwelling house風土 ふうど 住んでいる人々に大きな影響がある、気候や土地の形などの自然の条件 climate(風土)に対する (ふうど)にたいする ~に対しての   against (climate) ~に対して(風土)に対する工夫 (ふうど)にたいするくふう ~に対しての工夫 measures against (climate)建築 けんちく 建物をつくること architecture要素 ようそ あるものを作っている、一つ一つの大切な部分 an element; a factor(要素)となった (ようそ)となった ~になった かつて 以前;昔 once固まり かたまり やわらかいものが固くなって、一つに集まったもの  a lump 雪が固まる四角に切り・切る しかくにきり・きる 形が四角になるように切る to cut squareおわん ごはんやみそ汁などを入れる、皿より深い器   a bowl伏せた・伏せる ふせた・ふせる [を] ふつうは上になる部分が下になるように置く to turn over積み上げて・積み上げる つみあげて・つみあげる [を] あるものの上に、同じようなものをたくさん置いて、高くする こしらえる [を] 終わりまで全部作る to make; to build不思議に ふしぎに どうしてか、理由や原因などがわからずに、変だと mysteriously不思議に思う ふしぎにおもう 不思議だと思う   燃やす もやす [を] to burn something 火が燃える~というわけにはいかない 何か理由や原因などがあって、そうすることができない   わずかな とても少ない;本当に少しの a few; a littleまたは あるいは   体温 たいおん 体の温度 body temperature逃げなければ・逃げる にげなければ・にげる 閉じられた場所から外の自由な所へ出ていく to escape; to leak out暖まる あたたまる 暖かくなる   to warm up 体を暖める~というわけである 前に書いた原因や理由で~ということになる   南アフリカ みなみアフリカ アフリカの南部 South Africaある(種族) ある(種族) 名前をはっきり言う必要はない、または名前はわからないが、例としてあげるN a certain (tribe)種族 しゅぞく 言葉や文化が同じ種類の人々 a tribe; a race泥 どろ mud固め・固める かため・かためる [を] 固くする   to harden 固まる覆って・覆う おおって・おおう [を] 広く、大きいものを上からかぶせて、中のものが見えないように、または、外の害から守られるようにする to cover; to shield (the roof with grass)太陽 たいよう the sun光線 こうせん 光の線 light beam都合 つごう 何かをするのに、いいか悪いか、便利か不便かということ one's convenienceたちまち 大変短い間に、すぐに in an instant崩れてしまう・崩れる くずれてしまう・くずれる きれいな形だったものが壊れて、変な形になってしまう to collapse; to fall apart 崩す組み合わせて・組み合わせる くみあわせて・くみあわせる [を] 二つ以上のものを合わせて、一つのものにする to combine風通しのいい かぜとおしのいい 風が吹くと、風がよく通って気持ちがいい airy; well-ventilated地面 じめん 土地の一番上のところ the ground地上 ちじょう 地面の上の方の高いところ part above ground; surface of the ground水上 すいじょう (海、川、池、湖などの)水の上 on the water支柱 しちゅう 何かが倒れたり、崩れたりしないように工夫してある柱 a supporting post; a pillar立て・立てる たて・たてる [を] 立つようにする   to put something in a standing position; to put up 立つところで ところで 話は変わるが  ☆今まで話していたこととは違う新しい話を始めるときに使う   面 めん an aspect; a side(気候)の面から考えてみよう (きこう)のめんからかんがえてみよう (気候)という要素の点について考えてみよう let's think about it in terms of (climate)寒いといっても 寒いことは寒いが、それでも   せいぜい 一番程度が大きい場合を考えても、そのぐらいの、(あまり大きくない)程度で at most零下五、六度 れいかごろくど 零度より五、六度下の温度;-5~6°C 5 to 6 degrees below zero~程度 ~ていど ~ぐらい;~ほど about; approximately火をたく ひをたく 木などに火をつけて燃やす to build a fire(火をたく)とかによって (ひをたく)とかによって (火をたく)などの方法で in such a way that ...ある程度は あるていどは 希望するほどではないが、普通の程度ぐらいは to a certain extent寒さを防ぐ さむさをふせぐ 寒くならないようにする to shut out the cold気温 きおん 空気の温度 atmospheric temperature(気温が高い)上に・・・ (きおんがたかい)うえに・・・ ~であり、そして、さらに・・・ the temperature is high, besides that, ・・・湿度 しつど humidity高いため たかいため 高いので due to the high (humidity)蒸し暑い むしあつい 風がなく、湿度が高くて、暑い  ☆この言葉を使う人は気持ちが悪いと思っている sultry蒸し暑く感じられる むしあつくかんじられる 蒸し暑いと感じる to feel sultryそこで そのことが原因で   清潔に せいけつに 汚くなくて、きれいに cleanly昔ながらの むかしながらの 昔のままで変わらない old-style; unchanged since olden times家屋 かおく 人が生活するための建物 a residential building取り外し とりはずし つけてある物や、かけてある物を、引いたり回したりして取ること   ふすまを取り外す ☆取る+外すふすま 主に日本家屋で、部屋と部屋を分けるのに使う戸。  ☆紙と木でできている   しょうじ 主に日本家屋で、部屋を分けるのに使う戸  ☆紙と木でできている。ふすまと違い、薄い紙なので、外の光が部屋に、ある程度は入る a shoji; a sliding paper screenこれら ☆「これ」が二つ以上あるときに使う   these things それら、あれら。(「どれら」とは言わない。)すべて 全部 all; whole通す とおす 通るようにする   (1)風通し:風を通すこと (2)風が通る役に立つ やくにたつ 利用したら、いい結果になる to be of use地域 ちいき 人が何かの考え方で分けた、グループとしての土地 (例:町、村) a region; a district容易に よういに 簡単に easily手に入れられる・手に入れる てにいれられる・てにいれる [を] 欲しいものを自分のものにする   手に入る例外 れいがい 一般的ではない、特別な例 an exception確かに たしかに 間違いなく;ほんとうに surely柱 はしら 建物の中で、屋根などの重い物が落ちたり、倒れたりしないようにする、まっすぐで長い物 a post; a pillar骨組み ほねぐみ 骨のように、全体の基本であるもの a framework木材 もくざい 木でできている材料 wood適した・適する てきした・てきする [に] ある目的などにちょうどいい to be suitable for木造 もくぞう 家などが木で造られていること a wooden house 土台 どだい 建物や橋などの一番下にあって、上の方が倒れないようにする部分 a foundation腐りやすい・腐る くさりやすい・くさる 古くなり、崩れたりする;rot to rot火災 かさい 火事  ☆日常会話では、普通「火事」と言う a fire(火災)を起こしやすい・起こす (かさい)をおこしやすい・おこす (火災)になる to break out (fire)欠点 けってん ある人や物の特徴の中で、悪い点 a defect; a disadvantage倒される・倒す たおされる・たおす [を] 倒れるようにする   to bring down 家が倒れる(倒される)恐れもある (たおされる)おそれもある (倒される)心配もある   金属 きんぞく 例:鉄、銅、銀、金 セメント cement鉱物質 こうぶつしつ mineral matter発展 はってん どんどん進んで、広く、良くなること development; expansion ~する発達 はったつ 成長して、良くなること   growth; progress ~するさまざまな いろいろな various離れた・離れる はなれた・はなれる そばにあったものが別れ遠くなる   to be distant from 離す入手 手に入れること   procurement [を]~する影響を受けて・受ける えいきょうをうけて・うける 影響される to be affected by ~(西洋)風 (せいよう)ふう (西洋)のやり方や形に似ている様子   様式 ようしき はっきりと形のあるやり方 a mode; style生活様式 せいかつようしき 生活のやり方 a way of life, life style採り入れた・採り入れる とりいれた・とりいれる [を] 新しい意見や方法を知って、自分のやり方や考え方の中に入れ、利用する to adopt; to introduce結果 けっか あることをして、その後に残ったこと ←→ 原因 a consequence; a resultもっとも しかし、今、言ったこととは違って  ☆あることを正しく説明するために、その前に言ったことと違う例やほかの面も紹介するときに使う  通風 つうふう 風通しがいいかどうかと言うこと ventilation(悪くなり)がちで (わるくなり)がちで (悪くなり)やすくて;悪くなることが多くて  湿気 しっけ moisture短所 たんしょ 人やものの悪い点  ←→ 長所 a weak point単純に(は) たんじゅんに(は) あまりよく考えないで、簡単に(は);繰り返してするような simply単に たんに ただ merely(身を守る)ばかりでなく (みをまもる)ばかりでなく (身を守る)だけでなく not only (protecting oneself)今後も こんごも これからあとも;将来も from now on合理的な ごうりてきな 目的に合っていて、役に立つような rational and reasonable目標 もくひょう 努力して、ある程度まで行こうという目的になるもの objective(楽しい住まい)を(目標)に (たのしいすまい)を(もくひょう)に (楽しい住まいをつくること)を(目標)として持って  

 人間 の生活は、自然との戦い から始まった と言われている。 戦い といっても 、初めは、自然の厳しさからどのように身 を守るかということであった。 そのために 、人間 は住まい を作った。 気候や風土 に対する工夫 は、建築 の大切な要素 となった のである。

 かつて 北極圏 の人々は、冬になると、雪の固まり を四角に切り 、おわん を伏せた ような形に積み上げて 家をこしらえて いた。 寒い土地で雪の家とは不思議に 思われる かもしれないが、雪は、木や石よりずっと熱が伝わりにくいものなのである。 雪でできているから、火をどんどん燃やす というわけにはいかない が、わずかな 火でも、または 体温 だけでも、熱が外へ逃げなければ 、そのうちに、部屋の中が暖まる というわけである 。

次に、暑い地方ではどうだったのだろうか。 南アフリカ のある種族 は、泥 を固め 、草で屋根を覆って 、家を作っていた。 泥 の家は、太陽 光線 を避けるのに都合 がよかったからである。

 暑い国でも、東南アジアのように雨の多い所では、泥 の家だと、たちまち 崩れてしまう 。 それで、竹や木を組み合わせて 風通しのいい 家を建てた。 また、地面 に直接建てずに、地上 や水上 に支柱 を立て 、その上に家を作ることもあった。

 ところで 、日本の住まい はどうだったのか。 まず気候の面から考えてみよう 。 日本の冬は、寒いといっても 、東京でせいぜい 零下五、六度 程度だから、着るものを工夫するとか、火をたく とかによって 寒さをある程度は 防ぐ ことができる。 ところが、夏は、気温 が高い上に 、湿度 も高いため 、大変蒸し暑く感じられる 。 そこで 、昔の日本人は、夏を涼しく、清潔に 過ごせるように工夫をした。 昔ながらの 日本家屋 の取り外し のできるふすま やしょうじ 、少ない壁、これら はすべて 風を通す ため、役に立つ のである。

次に、材料の面から考えてみよう 。 これは、どの地域 でも、容易に 手に入れられる ものを利用していた。 北極圏 の雪、東南アジアの竹や木などみなそうである。 日本も例外 ではない。 外国の人は、よく、日本の家は木と紙でできていると言うそうだが、昔ながらの 日本家屋 は確かに 大部分の材料がそうである。 殊に柱 など骨組み は、ほとんどが木材 である。 これは、日本には昔から建築 に適した 木が豊富だったということが大きな理由であろう。 しかし、木造 の家屋 は、土台 が腐りやすい 、火災 を起こしやすい などという欠点 もある。 地震や台風で倒される 恐れもある 。 そこで 、最近では、金属 やセメント など鉱物質 の材料を多く用いている。 これは、日本の工業が発展 し、交通も発達 して、さまざまな 材料が遠く離れた ところからでも楽に入手 できるようになったからである。 また、外国の影響を受けて 、西洋風 の生活様式 を採り入れた 結果 でもある。 もっとも 、鉱物質 の材料を用いた家屋 には、通風 が悪くなりがちで 、湿気 が多くなるというような短所 もあり、どちらがいいとは単純には 決められない。

 長い歴史の間に、住まい は、単に 自然から身 を守るばかりでなく 、生活を豊かにするものとなってきた。 今後も 、いっそう丈夫で、合理的な 、楽しい 住まい を目標 に工夫が続けられていくことであろう。

Bạn đang đọc truyện trên: Truyen2U.Pro